基本

ジンギスカンの歴史

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一九三六(昭和十一)年、農林省出入りの食肉商・松井初太郎がジンギスカン料理専門店「成吉思荘」を開く。これがジンギスカンの夜明けです。
彼は当時、特許まで取得していたのですが、戦争のどさくさで更新しなかったようで、現在は誰も特許を持っていません。もし特許が長年続いていたら、いまのジンギスカンの繁栄はなかったかもしれないませんね。

その特許がどのようなものだったかはわかりませんが、東京に「成吉思荘」ができた一九三六(昭和十一)年、札幌の狸小路に「横綱」という店のメニューにジンギスカンが登場していることからもわかるように、特許=ジンギスカンの発祥ではないだろうことがわかります。

ジンギスカンは、満洲鉄道の公主嶺農事試験場畜産部が作り出し、ジンギスカンと名付けたのは後の満洲国の総務長官、当時の満鉄調査部長駒井徳三さんであったのではないかという説が、現在のところ有力といわれています。
しかし、これも本当かどうかはわかりません。
確実にいえそうなのは、大正時代に中国北部から伝わった羊肉料理を大戦後に発展させたのが現在のジンギスカンであるということだけなのです。